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炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)外来

 

当院では専門医による炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)の診療を行なっております。

炎症性腸疾患とは広い意味では腸を中心とする消化管粘膜に炎症が生じる疾患とされ、原因が明らかなもの(感染、薬剤性、虚血など)もありますが、一般的には原因がはっきりと分かっていない潰瘍性大腸炎とクローン病の2つを総称して炎症性腸疾患と呼んでいます。

炎症性腸疾患の患者数は、世界規模で増加の一途を辿っており、世界には500万人以上の患者がいるとされています。本邦では難病法施行(2015年)以降、正確な患者数の把握が難しくなっていますが、潰瘍性大腸炎は20万人、クローン病は7万人程の患者数がいると推定されています。単純計算では栃木県にも4000人を超える患者がいるということになります。

潰瘍性大腸炎とクローン病に共通していえることは、いまだに原因がはっきりわかっておらず、発症すると長く付き合っていかなければならない病気であるということです。症状が落ち着いている時期(寛解期)と病状が悪化している時期(再燃期)を繰り返すのも特徴です。

近年、医学の進歩に伴いIBDの病気の仕組みが少しずつ解明されてきています。原因は一つではなく、遺伝、生活環境、食生活、ストレス、腸内細菌の異常などがさまざま関与し、体内で免疫の異常反応が起こり発症する病気であるということがわかってきています。

昔はIBDに使える薬があまりなく、手術を必要とする方も多かったのですが、最近は創薬の進歩がめざましく、有効なお薬が数多く出てきたため、お薬で多くの症状をコントロールできることが可能になってきました。それにより、現在は多くのIBD患者さんが適切な治療や生活指導により病気のない人と同じように生活することが可能になってきています。

潰瘍性大腸炎、クローン病ともに医療費の一部を国が補助する特定疾患(いわゆる難病)に指定されています。当院は難病指定医療機関ですので、必要に応じて申請をサポートさせていただきます。

早期に診断を受けることが重要ですので、IBDが疑われるような症状(下痢、血便、腹痛、体重減少、発熱など) に悩む場合はご相談ください。

 

 

【当院への通院を希望される患者様へ】

大学病院や総合病院で今まで多くの炎症性腸疾患の患者さまの診療を行ってきた経験から、患者さまそれぞれの病態、病型、ライフスタイルに応じて治療法を一緒に考え、提案させて頂きます。

当院では5-ASA製剤の内服だけで落ち着いている患者様から、抗TNF-α製剤や抗α4β7インテグリン抗体製剤などの生物学的製剤、JAK阻害薬などの低分子免疫抑制薬の治療が必要な方まで幅広く通院いただいております。

土曜日の診療も行なっておりますので、平日の通院が難しい方や大学病院からの紹介に対しても対応させていただいております。

また新小山市民病院で週に1度炎症性腸疾患の外来を行なっております。新小山市民病院や自治医科大学などの高度医療機関とも密に連携し、入院が必要になった時や精密検査が必要な時にも安心して治療を受けられるような体制を整えております。

受診や通院をご希望の患者様はお気軽にご連絡ください。

 

 

【自分は炎症性腸疾患かなと思ったら】

炎症性腸疾患の症状は、ひどくなると血便や発熱、他に腸以外にもさまざまな症状が出現しますが、早い段階ですと下痢や腹痛の症状だけのこともあります。

お腹の風邪や食当たりなどの腸炎との大きな違いは、ある日突然悪くなるというよりも、数週間から数ヶ月かけてゆっくりと症状が悪くなることが多いのが特徴です。

長い間、下痢や腹痛に悩んでいて自分はそういう体質なのだと諦めていたけれど、内視鏡検査を受けたところ炎症性腸疾患であることがわかり、治療により症状が改善してお腹の症状に悩むことがなくなったという患者様も多くいらっしゃいます。

下痢や腹痛で悩んでいる方は是非一度検査を受けることをお勧めしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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